日付変わってますけど七夕SSをば。
今週は残業せずに帰ってスザ誕に備えるんだと思っていたのに、初っ端から危うく日付跨ぎ…うおーい!
また修正してmainページに移すかもしれません。
殴り書きすぎてひどい。
「なに?それ」
政庁のエントランスで出会ったアーニャは、スザクが担いでいるものを見て、首を傾げて。
いつものように携帯を構えた。
「たなばた?」
いくつか記録をして満足したのか、アーニャは携帯をしまってスザクと共に歩く。
ちなみにスザクは私服でサングラス装着だ。
室内だから頭の方へ移動させてあるが、はっきり言って怪しい。
彼といい、ジノといい、自分の周りにせめて普通のファッションセンスを持った人がいないのではないかと、アーニャは思う。
「短冊に願い事を書いて笹に吊すと願いが叶うっていうんだ」
「神頼み?」
「気休め、かな」
「ふぅん」
「物語もちゃんとあるんだけどね。興味があったらまた話してあげるよ」
そうして立ち止まったのは、総督の部屋の前。
コンコンとノックをして、枢木です、と告げると、どうぞ、という返事。
それを聞いてからドアを開ける。
「スザクさん?」
デスクに向かっていたナナリーは顔を上げ、不思議そうに、けれど嬉しそうに名を呼ぶ。
呼ばれた当人は、柔らかい表情で口を開きかけて、はっとアーニャを見る。
「気にしなくて良いのに」
「スザク…さん?」
呼ぶ名は先程と同じものなのに、そこには不安の色が混じっていた。
彼女の変化を感じ取ったアーニャは、スザクを促す。
「今更」
受けたスザクは困ったように笑い、ナナリーへと向き合う。
「笹持ってきたよ、ナナリー」
やっと名を呼ばれた少女は、ホッとしたように微笑んだ。
「覚えていて下さったのですね」
「勿論、忘れる訳ないだろ?」
「嬉しい」
ふふ、と笑い合う二人はほほえましくて、アーニャはそれを記録する。
「でもスザクは俺との約束は忘れてた」
その場に存在していなかったはずの声が聞こえ、部屋の中にいた人々は一斉に声の聞こえた方向--ドアへと視線を向ける。
そこには不機嫌そうなオーラを纏った青年がドアにもたれ掛かりながら立っていた。
「ジノ!総督の部屋なのに勝手に…!」
いくら自分たちがそこに居て、総督がナナリーだからといっても、下手をすれば不法侵入どころか不敬罪にあたってしまう。
ナナリーが咎めることはないから、心配なのは第三者が目撃すること。
他の人に見られていないか心配するスザクを他所に、当人は全く意に介していない。
というか。
「約束なんてした?」
「そこからかよ」
がくりとうなだれたジノが書いた短冊には『スザクの優しさが欲しい』とあった。
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